モノクローム タイトル通りの雰囲気が魅力
先日ふと気が向いて購入した「モノクローム -One Year After-」を読んでみました。
ちなみにこの小説はKIDの「モノクローム」というゲーム作品を原作としています。
なのでモノクロームをプレイしたことがない人は、さっぱりわからないかも?
そしてタイトルにもある通り、本編から一年後のオリジナルストーリーですね。
自分は一年ほど前にプレイしたのですが、
改めてモノクロームの独特の雰囲気に浸ることができました。
以前プレイした時のイメージが小説を読んでいてよみがえってきましたね。
もっとも、ゲームにしろ小説にしろ、発売からずいぶん経っているわけですが。
ただ、モノクロームの雰囲気はタイトル通りモノクロームなCGや、
落ち着いたBGMがあってこそのものでもあると思っていたりもするので、
この小説版のみで雰囲気の魅力をつかみ取るのはびみょうに難しいかもしれませんね。
うーん、何かモノクロームを再びプレイしたくなってきました(笑。
おそらくこのブログを読んでいるみなさんはモノクロームを知らないのではないかと。
個人的には「雰囲気」という点において、すごくいい感じだと思っています。
逆に「シナリオ」としてはびみょうに不完全燃焼な気もしますけど…。
簡単に内容を説明するとこんな感じ?
「見習いの天使が一人前の天使になる修行のために主人公の元に舞い降りた」
というか、こんな説明だとえらくチープに見えますね(笑。
こうした設定の中に「光、雪、生」の白と「闇、夜、死」の黒を内包しているわけです。
メインヒロインも二人いるのですが、彼女たちも大きく白と黒のイメージを持っています。
上記に小説の表紙画像がありますが、この二人のことですね。
そうした相反する印象のものをうまく融合させて独特の雰囲気を持たせています。
全体としてはすごく落ち着いていて、いい意味で色あせている気がします。
何というかセピア写真にも意外と味がありますよね?そんな感じ(笑。
このように雰囲気はすごくよかったのですが、シナリオはそれなりといった感じ?
何というか設定を完全に消化しきれずにシナリオが終わってしまっている気がします。
まあ、これは最近のKIDの作品全般にも言えることのような気もしますけど…汗。
やっぱり個人的には「マイメリーメイ(ビー)」や「Ever17」のような、
設定を大いに活かしてシナリオをまとめ上げたような形が好きですね。
逆に言えば、KIDとしてこうした形の作品を生み出せるからこそ
今回のモノクロームなんかもそうした十分なシナリオを期待してしまうわけですが。
まあ、そんな感じでシナリオ以上に雰囲気が独特で新鮮だったモノクローム、
小説版を読んでそうしたイメージを再び思い起こすことができました。
ただ、一般のライトノベルとしてみると、必ずしも絶賛はしがたいものが…汗。
原作が好きだったのでわりと楽しめて読めましたが、
小説としておもしろかったかどうかと言えば、びみょうと言わざるを得ないような…。
まあ何にせよ、小説以上にゲーム本編はかなりオススメできるかと。
廉価版として2000円ほどで発売されているので、プレイしてみるのもいいと思います。
» 【SuperLite 2000シリーズ Monochrome モノクローム】[AA]
というか…小説のレビューになってないじゃんっ!?
むしろゲーム本編の紹介?まあ、これはこれでいいかな(笑。
2006-09-05 (Tue) | COMMENT (2)
COMMENT
ゲーム版は発売日組ですが、こちらは読んでいませんでした。
少し興味が沸いてきたので読んでみようかなぁ・・・・
2006-09-08 (Fri) | やまだ
> やまださん
おお、発売日当日に購入された方がここに。
自分も一応限定版を持っていますが、当日の購入ではないんですよね。
モノクロームのノベルは、原作が好きであればそれなりに楽しめると思います。
雛水視点がメインに描かれていて、彼女の心境なんかも時折見ることができます。
ただ、個人的には雰囲気という点で原作には及ばなかった感がありますが。
それから、これは何とも言えませんが、
ちーちゃんの性格がびみょうに変わっているような気がしたような…?
2006-09-09 (Sat) | 朝凪優