龍刻 笠木アイナ 久しぶりに充実したシナリオ
発売からずいぶんと時間が経ってしまいましたが
せっかくなので 『龍刻 RYU-KOKU』 のレビューを書いていこうと思います。
プレイ自体はずいぶんと前に終わっているのですが
レビューをまとめたりする時間がなかったものでここまで遅くなってしまいました。
プレイ中に書き留めたメモがあるので、それを元にレビューを書いていきます。
何にせよ、いつものようにヒロインルートそれぞれについてレビューしていきますので。
まずは、素直になれない幼なじみもといよきライバル、笠木アイナルートをクリアしました。
ツンデレというか終始ツンツンしていたような気もしましたけど（笑。
それでも時折見せる照れた表情なんかはすごくかわいらしいものがあったりも。
さらには強気なわりに意外と恐がりだったりするところもまたかわいかったり。
そして何より、服装がキワドイですよっ！笑
オレンジのキャミソールに紺色のジーパンといった服装。
どこかで見たことあるような（某メモオフ♯5の麻尋）カラーリングですが気にしない（笑。
でもこのオレンジと紺色の組み合わせはけっこう好きだったりします。
このブログのカラーリングにも採用していることですしね。
それから、シナリオに関してですが
ボリュームに関してもちょうどいい感じで充実していたと思います。
最近のKIDの作品はボリューム不足な傾向があったのですが
まあこの龍刻に関して言えば、そうした危惧は無用だったみたいですね。
スタッフが自信を持って作り出しただけのことはあると思います。
ヒロインルートに関してもボリューム不足による心残りのようなものもなく
一人のシナリオとしてしっかりとまとまっていたと思います。
そのボリュームに関してですが、実際にプレイしてみると
共通ルートが9時間ほど、そしてアイナ個別ルートを含めてトータル12時間ほど。
個人差はあると思いますが、自分としてはこのくらいが長すぎず短すぎずちょうどいいかと。
まあ、シナリオのボリュームが十分だったとはいえ、
展開については途中から途中から色々と複雑になっていくにも関わらず
ペースは序盤と同じような感じで、途中で置いて行かれそうになったりもしたり（苦笑。
そして物語全体のスケールがかなり大きいだけに
色々な場面でそれぞれシナリオが進むことになって、
印象としてシナリオが飛び飛びになってしまっていてので
全体の流れを見渡しにくくしてしまっている部分があったような気がします。
場面も切り替わりなんかについてもっと工夫があったりするとよかったですね。
とはいえヒロインルート終盤では目標や目的と言ったものがはっきりとしてくるので
展開も収束してきてわかりやすかったと思います。
そういう点では、中盤のシナリオでの混乱の原因は
シナリオ全体としての目的というか方向性がはっきりしていなかったからかもしれません。
何にせよ、ボリュームを含めて全体的にアイナルートとして十分な内容だったと思います。
それから、ルートとしてシナリオのまとめ方もいい感じだったと思います。
特にエピローグはすごくいい展開だったと思います。
何というか、エピローグのアイナがものすごくかわいかったですっ！笑
そして、龍刻のもう一つの側面でもあるバトルシーンの演出についてですが。
アイルルートのシナリオ全体を見てみると、終盤近くにかなり盛り上がりを見せて
バトル的な要素もそれに併せて強くなってきます。
展開としてはなかなかおもしろく、引き込ませてくれるのですが
イマイチ臨場感に欠ける部分があったかなぁと言う気がしないでもありません。
画面エフェクトやサウンドエフェクト、ボイスやテキストと
それぞれはいい感じなのですが、それらをうまくまとめきれていなかったような気がします。
バトルについて言えば、もう少し流れるようなテンポがほしかったですね。
そうすれば、展開と併せてより引き込まれていったような気がします。
さて、アイナルートに限らず、全体として他にもいくつか気になった点があったりも。
まずは背景CGのレパートリーが少ないような気がしました。
必ずしもシナリオから想起されるような場面とは言えない時もあったような。
というか、食堂での会話のはずなのに背景が教室ってのはどうなんでしょう？
食堂に学習机や黒板はないと思います（苦笑。
それからシステム面について、
タイトル画面のメニュー項目が縦書きなのが少し気にかかりましたね。
何というかびみょうに見づらいというか何というか。
龍刻としてのイメージに沿わせた結果と言うことなんでしょうが
この演出ばかりはさすがに余計だったかなという気がしないでもありません。
とはいえ、システム全体としてはいつものKIDシステムで快適に進められましたけど。
トータルとして、アイナルートに関しては十分に満足できるレベルだったと思います。
もしかしたらこの龍刻はかなりの大作となる予感も。
他のヒロインのルートについても期待して進めるとしましょう。
2006-11-01 (Wed) | COMMENT (0)
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