龍刻 水乃内美流 グランドフィナーレで超展開?
残すルートはあとメインヒロインのみとなっていた 『龍刻 RYU-KOKU』 ですが
まさに清楚で大和撫子な感じのしっとり系?ヒロイン、水乃内美流ルートをクリアしました。
物腰もゆったりと落ち着いていて、主人公を絶対的に慕う様子は健気そのもの。
とはいえ、近寄りがたいかというと必ずしもそうでもなくて、気さくで明るいヒロインですね。
まあ実際にプレイ前にはそうしたどこか高嶺の花的な雰囲気も感じましたけど、
その点に関してはいい意味で裏切られましたね。
何というか、ヒロインとして理想的なものを多分に含んでいるような気がします。
美流については、そうした落ち着いた雰囲気だけでなくて
天然なところもあるので普段の何気ないことに対する反応は
見ていて飽きないほどにおもしろかったりもします(笑。
というか、早い段階から第一印象の上品な様子とは一転して
俗世の影響からか「ポテチ片手にテレビドラマを見ながらソファでまったり」の姿が印象的に。
まあ、こうした姿もそれはそれで可愛かったりするので構わないのですが(笑。
そうしたまったりした時間を本人も楽しみにしているようで
「てれび、てれび、るんるんるん♪ ぽてち、ぽてち、らんらんらん♪」のセリフは
何かもうものすごく微笑ましく思えてくるわけで(笑。
そして美流はまさに和風のイメージが強くて衣装もそれに準ずるところがあるのですが
肩を露出させたノースリーブの涼しげな服もとてもよく似合っていると思います。
しかも露出が多いにもかかわらず、なお清楚なイメージを損なっていないのは
さすがというか何というか。美流だからこそと言ったところでしょうか。
さて、今後はシナリオに関してですが。
個別シナリオに入ってからは、手に汗握る展開といった感じで
龍刻としての真骨頂のようなものをかいま見ることも確かにできましたが
美流本人や美流との恋愛的な要素はまるでそっちのけだった気がしないでもありません。
主人公の行動も美流のための行動と言うよりは、どうにも操られていたような気もするわけで。
何というか、途中から完全なバトルものになってしまっていて
自分が今何をプレイしているのかわからなくなってきます(苦笑。
まあこの辺は体験会の時にスタッフさんが言っていたとおりになったわけですね。
いずれにせよ、それほどまでにシナリオの展開が他とかけ離れているように思いました。
個人的には龍刻のバトル的な要素について言えば
おそらく本命であろう美流ルートよりも、アイナルートの方がよかったと思います。
アイナルートの方にはバトル中であっても各キャラの想いなんかもしっかりしていますしね。
美流ルートに関してはライターさんがやりたい放題やってみたという気がします…。
もう少し龍刻という枠の中を意識してシナリオをまとめてほしかったですね。
まあ、確かに驚きというかむしろ開いた口がふさがらない的なシナリオではありましたが(苦笑。
だからといってシナリオ展開がさっぱりわけがわからないというのはどうなんでしょう?
何というか美流ルートだけはスケールもベクトルも今までと全然違っていると言えるかと。
まあシナリオはともかく、美流本人に関してはすごく健気で一緒にいて落ち着けます。
だからこそ個別シナリオの中で、そうした平和的に過ごす様子も見てみたかった気がしますが
実際には美流そっちのけで謎のバトル展開が始まってしまうわけで(苦笑。
さて、美流ルートをクリアしたことで龍刻全体をクリアしたことになるわけですが
龍刻トータルとしてみてみると、ヒロインや雰囲気なんかはなかなかよかったと思います。
ただ、バトル的な面や前世からの因縁が関わってくるような部分に関しては
気合いの入れようは伝わってきますが、いかんせんそれが空回りしているような。
シナリオ的にもどうにも今ひとつだったという気がしないでもありません。
和風なテイストとして雰囲気的な部分は十分よかったと思いますが
シナリオに関してはもう少し全体での調和をふまえつつ描いてほしかったですね。
ボリューム的には最近のKIDの傾向とは違って十分にボリュームのある内容だったと思います。
ただいかんせんシナリオが全体的にまとまりに欠ける気がしたりもします。
グランドフィナーレ的な要素もありますが、どうにも今までとのつながりが見えませんでした。
個人的には、龍刻はアイナルートが一番お気に入りだったりします。
バトル的な要素やヒロインとの関わりも含めて、一番よくまとまっていると思いますしね。
2006-11-06 (Mon) | COMMENT (0)