遥かに仰ぎ、麗しの 風祭みやび: リーダなくしては語れない
応援バナーを設置したり何かと期待していた 『遥かに仰ぎ、麗しの』[AA]
発売してすぐというわけにはいきませんでしたが、ようやくプレイを始めました。
以前プレイしてよかったと思えた 『ゆのはな』 と同じブランドとあって期待していたんですよね。
そんなわけで、あのぷりちーボタンが斬新だった風祭みやびルートをクリアしました。
個人的にはけっこう期待していたのですが
その期待を裏切らないどころか、それ以上の満足を提供してくれるような作品の予感。
まだみやびルートだけですが、そんな感じに十分にすばらしいシナリオでしたね。
それなりに長い内容になりそうなので、そのあたりは覚悟して読んでください(笑。
併せて、直接的ではないにせよけっこう深くまで踏み込むのでネタバレにはご注意を。
まず何より日常シナリオがとてもコミカルかつにぎやかで楽しませてくれます。
ゆのはなの時にあったようなデフォルメカットインも健在で
そうした演出によって、よりにぎやかさが増しているような気がしました。
そして何より、主人公に惚れた!笑
ヒロイン中心に描くのであれば、主人公はあまり目立たない方がいいのかもしれませんが
今回の主人公は目立つどころかそれ以上にとにかくいい奴でしたね。
というか、いい意味で頭の切れる奴だったり、時々かっこよかったりとなかなかに好印象。
まあ肝心なところでヘタレ君だったりもしますが、万物の共通なので仕方ないというか(笑。
主人公は教員なのですが、教育をテーマにした部分も十分に確立していたというか
楽しませるような授業をしたり、全力で自分の生徒を守ったりする姿は
美少女ゲームといった枠を超えたところで妙に感心させられましたね。
というか、かなり理想的な教員かも?
さて、シナリオに関してですが
どうやら今回は早い段階から選択肢でヒロインが絞られていくようですね。
気づいたらもうほとんどみやび個別ルート的なシナリオでしたし。
その分みやびとのシナリオがしっかりと描かれていたように思います。
しかも早い段階から個別ルートに入るのに、
みやびルートをクリアするのに10時間ほどかかりましたね。
自分はわりとゆっくりな方ですが、それでも十分なボリュームと言えると思います。
ヒロインのみやびに関しては、
初めのうちはものすごく傍若無人というか唯我独尊というか、
とにかく見事なまでに荒れていましたね(笑。
まあ、それでもどうにも憎めないところがみやびらしかったりもするわけですが。
ゆのはなのゆのはもそうでしたが、
PULLTOPは伝統的にこういったヒロインをメインに持ってくる傾向があるんでしょうかね?笑
いずれにせよ、そんな風に荒れていたみやびですが、
主人公が辛抱強く?かまい続けていくうちに、
それこそ 「みやびちゃんぷりちー♪」 になっていきます(笑。
というか、改めて考えると唖然とするほどにものすごい変わりようです(笑。
そんなわけでシナリオ中盤では思いっきり甘えてくるようになります。
荒れたみやびもそれはそれで憎めませんが、
甘えてくるみやびのぷりちーさもまたほほえましかったり(笑。
そして何より、ものすごく信頼して接してきてくれます。
ぷりちー化したみやびに頼られると、どうにも守ってあげたくなるものです(笑。
こうした信頼関係がシナリオ後半には大きく影響してきたりもするわけですが
そこに至るまでのシナリオの流れはごく自然な気がしましたし、
前半のコミカルなシナリオと後半のシリアスなシナリオとをうまく調和させていると思います。
シナリオ全体としては、感動して泣けるようなすばらしいシナリオだったと思います。
クラスメイトを守るシナリオや、後半からクライマックスにかけてといった部分では
何というか、ものすごくじーんと来るものがありましたね。
シナリオ的にもすごくいい出来だったと思います。
そして、忘れてはいけないのがサブヒロインの存在です。
三嶋鏡花やリーダといった存在が、みやびルートでは大きく関わってきます。
特にリーダに関しては、みやび&リーダルートとさえ言えるほどに欠かせない存在です。
というか、リーダなくしてはみやびルートを感動できるまでの出来に至らせなかったと思います。
それほどまでにリーダは主人公にとってもみやびにとっても大切な存在だったわけで。
要するに、リーダに惚れた!(惚れた系その2笑)
何というか、自分はみやびルートを進めているというよりは、
リーダと一緒になってみやびを見守り励まし応援しているといった印象を持ったりもしました。
それにしても、リーダはそれこそ究極のメイドさんだと思います(笑。
主人をいい方向に導く姿や、献身的に仕え尽くしてくれる姿を含め、
そして最後には主人公を敬愛を込めて 「マイロード」 を呼んでくれたり
そしてリーダにとっての至高のワインを振る舞ってくれたりと、
本当にみやびと主人公を大切に思っている様子が伝わってきます。
それらしい服を着てただ 「ご主人さま」 と言うメイドさんとは次元が違うわけですよ(笑。
それほどにリーダはサブヒロインどころかヒロインとしても
シナリオへの関わり方にしてもすごくよかったと思います。
個人的にはリーダはみやび以上にお気に入りなヒロインだったり(笑。
リーダルートといってもいいような部分もありましたし、
リーダに惹かれた人にとってもみやびルートはすばらしいシナリオだったと思います。
まだみやびルートだけですが、全体的に期待以上のすばらしい出来になりそうです。
そう思えるほどに絶賛できる内容だったと思います。
ここまでよかったと思えたシナリオは 『もしも明日が晴れならば』 以来かも。
久しぶりに本当に感動させてくれましたね。
レビューを書いているうちに、やけにテンションが高くなっていたような気もしますが、
その流れを持ちつつ、他のヒロインのルートも期待して進めてみるとしましょう。
2006-11-29 (Wed) | COMMENT (0)