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遥かに仰ぎ、麗しの 榛葉邑那: かにしのにとっての必要悪

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相変わらずゆっくりと進めている 『遥かに仰ぎ、麗しの』[AA] ですが
今回は分校系のラスト、榛葉邑那ルートをクリアしました。

今まで本校系、分校系と交互に進めていたのですが、
ラストは好きな方の本校系に回そうと思って、変則的に分校系を先にクリアしました。

あまり深く考えずにそうしたルートを取ったのですが、
結果的には邑那ルートを最後にしなかったのは正解だったかと。
今回の邑那ルートがラストとあっては、さすがにあんまりだと思いますから…苦笑。

さて、今回はいつも以上にネタバレになってしまいそうなのでご注意を。
それから、邑那ファンに怒られそうな内容になるかと思いますが、その辺はご容赦を(苦笑。

さて、ヒロインの邑那に関してですが。

第一印象の段階で、メガネさんやらお姉さん系やらでびみょうに苦手意識があったのですが
シナリオを追えた段階でもその感はぬぐえず、またシナリオそのものの影響もあって
どうにも好きになれないヒロインとなってしまいました。

とはいえ、温室でゆったりした時間を過ごすことができるのは確かで、
物腰も柔らかい落ち着いた様子は、花々に囲まれた温室にもよく似合っていると思います。

もっとも、そうした部分でさえ、あまりに出来過ぎた雰囲気のせいもあってか
そこにいて、そこにいないような感覚を抱いてしまっていたのも確かですし
おだやかに笑ってはくれるのですが、その笑顔がどこか仮面的な印象を受けたりしました。

邑那に対してはそうしたうがった見方をしてしまう部分が少なからずありましたね…苦笑。

それから、シナリオに関してですが。
邑那ルートでは物事が二転三転しながらスケールの大きな話になっていきます。
主人公もそうですが、自分でもそうした急展開に終始翻弄されていたような気がしますね。

シナリオが急展開を迎える前は
温室で落ち着いた雰囲気を持っていながらも、
主人公の前では妙に初々しかったり何だかんだと取り乱したりする姿に
もともと苦手なヒロインだったとはいえ、それなりに好印象はあったのですが…。

結局のところ、今回のシナリオでは
いかに邑那と李燕玲を好きになれるかにかかっていたと思うのですが
残念ながら自分はどうにも好きになれずに終わってしまいましたね…苦笑。

そもそも今回の邑那ルートでは
他のルートと大きく違って妙に権威に固執していたように思います。

家柄としての誇りというよりは、むしろ排他的に頂点を目指す様子は
自分が思っていたかにしののコンセプトから逸脱しているような気がして
どうにも納得できないものがありましたね。

そして、主人公が終始受け身的な姿勢のままに邑那を盲信していた様子も納得できず。
結局主人公は魔女たる邑那に踊らされていただけ、という感がぬぐえませんでした。

邑那のことが好きだからどんな子でも構わない、何をしても構わないという姿勢は
他のルートで見せてくれたようなまっすぐさや正義感を否定しているようで
どうにもやるせない気になり残念でなりませんでした。

そもそも美綺ルートや栖香ルートで見せてくれたように
そのまっすぐさ故に非道な買収劇を断罪していた血も涙もある主人公が、
邑那ルートでは好きな子のすることだから、と盲信したままに
そこにあった他人を蹴落とす狡猾な策略も軽視する様子は
今までのルートでの主人公自身を全否定しているようで我慢ならないものがありましたね…。

何というか、邑那ルートでは主人公らしさといったものが
完全に死んでしまっているような気すらしました。

世界を敵に回しても邑那のことが好きだという想いは変わらない、
そうした想いはなかなかによく聞こえますが結局は彼女を盲信しているだけ。
彼女自身をいい方向へと導けず、逆に世界を敵に回すような状態を作っていては
本当の意味で邑那のことを想っているわけではないような気もするわけなのですが…。

邑那ルートに関しては、他のルートにあったような満足感や充足感、
そしてすがすがしさといったものは微塵も感じられませんでした。
感情的なことを言ってしまえば、はっきり言って最悪とさえ思ったりもしました。

ただ、逆に言えば邑那ルートがあればこそ
他のルートでは本当にいい意味での完結だったと思えるわけで
充足感やすがすがしさをより大切に感じることができたような気もします。

そうした意味では邑那ルートは 『遥かに仰ぎ、麗しの』 にとって
全体的な完成度や価値を高める上での必要悪だったのかな、という気がします。

感情的には印象が悪かったとしても、そこから学ぶものはあったように思ったりもしました。

2006-12-13 (Wed) | COMMENT (2)

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朝凪優様

コメント欄にて失礼いたします。

「にこがみ≠」運営事務局と申します。

ご挨拶としてご説明させていただきますと、
弊社では、“2次元専用SNS”「にこがみ≠」を運営しておりまして、
美少女ゲーム関係の新作情報をご紹介させていただいております。

●2次元専用SNS:『にこがみ≠』(にこがみのっといこーる)●
http://www.nicogami.com/

この度は、「にこがみ≠」内のリンク集に「Skyer」様を
追加させていただきましたので、ご連絡いたします。

・リンク集ページ
http://www.nicogami.com/normal.php?p=nprev_link&sl=s&hide=0&attr=personal

またよろしければ、「Skyer」様と相互リンクをお願いできますでしょうか?

リンクいただける場合は、リンク先は「http://www.nicogami.com/ 」にお願いします)

以上、お忙しいところ恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。

--
にこがみ≠運営事務局
http://www.nicogami.com/
support@nicogami.com

2006-12-14 (Thu) | 「にこがみ≠」運営事務局

>世界を敵に回しても邑那のことが好きだという想いは変わ>らない、
>そうした想いはなかなかによく聞こえますが結局は彼女を>盲信しているだけ。
>彼女自身をいい方向へと導けず、逆に世界を敵に回すよう>な状態を作っていては
>本当の意味で邑那のことを想っているわけではないような>気もするわけなのですが…。

人の愛の形はそれぞれですからね
邑那の幸せ(やりたいこと)=自分の主人公の幸せということでしょう
Fateの桜ルートといい、どうもこの手の展開ラストは評判よろしくないみたいですね

2008-08-16 (Sat) | Annoymous




 

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