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FORTUNE ARTERIAL Vol.02 東儀白

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さて今回は 「FORTUNE ARTERIAL」 より東儀白ルートについて。

東儀白のヒロイン像

白はどちらかというと恋愛対象というよりはマスコット的なイメージの方が強いかも。
だからこそ最後まで 「白」 ではなく 「白ちゃん」 だったのではないかと。
まあいずれにせよ可愛らしいことには変わりないのですがw

とは言え意識すれば意外と変わって見えてくるもので
白ちゃんの笑顔が何とも可愛らしいものに思えてきたりもしましたね。
まあ同時になついてくる小動物といったイメージもないわけではありませんがw

やや儚げな印象もあって守ってあげたくなるような愛らしい存在だと思います。
そういった部分も含めて 「白ちゃん」 だったのかもしれませんね。

白の声色については最初こそイメージと違うかなと思ったりしたものの
少し鼻に掛かった感じがしつつそれ以上に優しい印象の声でよかったと思います。
具体的にいえば北都南さんや田村ゆかりさんの声を和らげてより優しくしたといった感じ。
個人的にはすごく可愛らしい声で白によく似合っていたと思います。

ところで白についても感じたのですが今回のヒロインに関しては
全体的にイメージ作りに苦労している様子がうかがえるような気がします。

白がシスターだったり巫女さんだったりといったことに始まり
陽菜が味噌ラーメン好きだったりアロマオイル好きだったりと色々と不思議な感覚。
それぞれのヒロインの色々な面を見ることができて楽しいことは確かなのですが
一人のヒロインに詰め込みすぎたかなといった印象も少なからずあるような気がします。

ただそれでもどちらかと言えば白のイメージは 「和」 ですかね。
やっぱり日本茶や和菓子が好きだったりといったイメージが強いような気がします。

それにしてもきんつばに操られる白ちゃんというのも可愛らしいですね。
ぷくーっと頬をふくらませて怒る様子なんかは不覚にも笑ってしまいますw

小さな身体に大きな宿命

さて、白シナリオについては独特の雰囲気に特に惹かれるものがあったように思います。
東儀家のしきたりがキーワードとなってくるシナリオだったわけですが
そんな普段のフォアテリらしさとは少し離れた雰囲気もよかったと思います。

そして特に東儀の舞は見事と言うしかないですね。
エフェクトやBGMも相まって何というかフォアテリ演出面の最高峰といった感じです。
演出の効果で鳥肌が立つほど感動したというのは希有な体験だったかも。

そんな独特の雰囲気に飲まれがちになるわけですが
個人的には白シナリオはやや疑問の残るシナリオだったようにも思います。

しきたりを疎かにすることを嫌ったからこそ白は舞ったわけで
そうした白の想いを結果的に壊してしまう終わり方にはいまいち納得できず。

確かにきれいにまとまって終わっているような気もしますが
破門という形を取る以上それが本当に正しい選択だったのかどうか
もう少し征一郎の想いを明らかにしてもよかったのではないかなと思います。

結局は解決することの難しい東儀家のしきたりであったのならば
白シナリオとして物語の引き合いに出すべきではなかったのかもしれませんし
少なくとも逃避とも取られかねない終わり方は避けてもらいたかったように思います。

まあそんなわけでやや心残りもあるわけですが
そうした想いを少しでも晴らす意味でもアナザービューが役立っていましたね。

白シナリオでは征一郎も重要な役割を担ってくるわけですが
一見しただけでは何を考えているかわからない征一郎なだけに
彼の視点や心情を垣間見ることができたのは色々と救いになったような気がします。

シナリオを補完するという意味でも重要だったとは思いますが
それ以上に征一郎も白を大切にしようとしていることが伝わってきて
何というか安心できるということの意味が特に大きかったのではと思います。

いずれにせよ小柄な白ちゃんにここまで大きなものを背負わせているわけで…。
シナリオの結末に納得できるかどうかはともかくとしても
少なくとも白を全力で守ってあげたくなるようなシナリオだったと思います。

更新後記

まとめページにてほかのレビューも公開しています。
» [ FORTUNE ARTERIAL まとめページ ]

2008-02-20 (Wed) | COMMENT (0)

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