FORTUNE ARTERIAL Vol.03 紅瀬桐葉
さて今回は 「FORTUNE ARTERIAL」 より紅瀬桐葉ルートについて。
紅瀬桐葉のヒロイン像
桐葉は共通シナリオにもあまり関わってこなかっただけに
謎が多かったりと最初は少々の不安を抱えて進めてみたわけですが…。
正直なところ一連の流れはかなり意外だなと思いましたね。
やや突飛な印象は持ちつつも流れに引き込まれるものはあったと思います。
桐葉はそもそも人とあまり関わらずに孤高を貫いているわけですが
そんな様子からクールビューティーを超えてフリーズドライと来ましたか。
そういえば 「クールビューティー」 というフレーズまだ残っていたんですね。
「ツンデレ」 の波に飲み込まれて絶滅してたと思っていましたよw
海が見渡せる丘で黄昏れていたりさぼり魔だったりするあたりは
何となく 「遥かに仰ぎ、麗しの」 の殿子を思い出したり出さなかったり。
性格こそ違うけれど何となく頭をかすめるものはあったような気がします。
とは言えむしろ 「キミキス」 の二見さんに近いのかなぁと思ってみたり。
桐葉に 「実験よ」 と言われたときに稲妻に打たれたかのような既視感を覚えましたよw
そんな桐葉ですがうち解けてくれるようになってからは
それなりに色々な表情を見せてくれるようになりましたね。
ちょっと顔が赤い桐葉というのはなかなかに可愛らしいものがあると思います。
そんな顔の赤くなる頻度もけっこう多かったような気がするわけで
何だかんだでフォアテリの中では一番の恥ずかしがり屋なのかなぁと思ってみたり。
そして何より後半はすごく献身的になってくれるわけで。
とは言えそんな献身的な様子はやや行き過ぎる部分もあったような気がします。
完全に主人公に依存してしまっている様子にやや複雑に感じる部分も…。
個人的には甘えてくる桐葉も可愛いとは思いますが
それ以上に桐葉には凜とした表情をしていてほしいなと思ったりもしますね。
桐葉のキレと垂れ込める重苦しさ
桐葉シナリオに関しては正直意外に感じる部分が多かったですね。
まさか桐葉ルートがこんな流れになるとは予想していなかったわけで。
トゥルーシナリオへの布石も多分に含まれているような気もして
フォアテリの本筋に深く関わった序章のような印象を受けましたね。
そんな桐葉シナリオですが全体的にかなり重たく感じられました。
暗さの垂れ込めた雰囲気が終始漂ってしまっていて
もう少しシナリオにメリハリがほしいと感じさせる部分がありましたね。
序盤での桐葉らしいキレが中盤以降はほとんど影を潜めてしまったことも
全体的に重苦しい雰囲気を演出してしまっていたような気もします。
主人公の生きている期間、目先の未来については解決されましたが
宿命に抗うといったスケールの大きな展開に発展するわけでもなかったわけで。
できれば完全なる解決というものを見たかったように思います。
良くも悪くも瑛里華シナリオ、あるいはトゥルーシナリオへの布石だったのかも。
桐葉シナリオであるからにはもう少し桐葉を大切にしてほしかったように思います。
やや消化不良といった印象の残るシナリオでした。
そんな本筋での心残りもあったわけですが、
個人的にはもう少し小さな視点でよかったと思える部分もありました。
エピローグで瑛里華が桐葉を自分の右腕として生徒会に誘うシーンがありましたが
桐葉シナリオの本筋とは直接関係ないにせよ何となく感動してしまいましたよ。
あれだけ仲の悪かった瑛里華と桐葉仲直り?して
お互いに実力を認め合うという様は見ていて何となくうれしかったですね。
更新後記
まとめページにてほかのレビューも公開しています。
» [ FORTUNE ARTERIAL まとめページ ]
2008-02-22 (Fri) | COMMENT (0)